物流の新たな常識を作る

挑戦の原点

創業者・篠﨑磯次郎

篠崎運送倉庫は運送会社として創業し、現在では多数の自社倉庫を保有する総合物流企業へと成長しました。その倉庫事業の始まりは1971年、創業からわずか数年で自社倉庫を保有するという、当時としては大胆で革新的な挑戦を成し遂げたのです。

創業者の篠﨑磯次郎は、「これから先の時代は運送だけではいけない。荷物を運ぶことも、預かることもできる、総合物流サービスを提供する会社こそが世の中に必要とされる」という信念を貫き、それを形にしました。当時、運送会社が営業倉庫を保有した例はほとんどなく、埼玉県内でも当社が初の事例だったといいます。

営業倉庫の運営を開始してから50年以上が経過した今、運送会社が倉庫を保有することは物流業界の常識にまでなりつつあります。目の前のことだけにとらわれず、50年先の未来を見据えた挑戦をしていくことが、当社の原点であり創業者の遺志でもあるのです。

革新的なアイデアを形に

創業者の磯次郎は、革新的なアイデアを形にすることも大切にしていました。「エコ」や「温室効果ガス」いった言葉がまだ一般に知られていなかった時代に、自社独自のアイドリングストップシステムを開発し、トラックに搭載したのです。当時としては全く注目されない試みでありました。しかしながら、少しでも燃料の消費を抑え、原価低減と共に環境への負担を減らす、その思想は時代を超えて当たり前となっていったのです。

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物流倉庫の新たな形

2023年6月、私たちは再び物流業界の常識を覆す挑戦に踏み切りました。日本国内初事例となる「純木造定温倉庫」の建築です。従来の倉庫とは一線を画すエネルギー効率を実現し、環境への負荷も低減できる、「これからの時代に必要とされる倉庫」を作り上げました。

従来の定温倉庫と比較し、電気使用量を1/3~1/4まで削減でき、同時に二酸化炭素の排出量も低減。今後は、太陽光発電パネルと蓄電池を活用し、外部電力を一切必要としない「日本初のゼロカーボン定温倉庫」を実現すべく、計画を進めております。

岩手にある全木造定温倉庫の外観

世界初の「ゼロカーボン物流」を実現する

物流業は、輸送や保管のどの瞬間にも温室効果ガスを排出しており、その影響は私たちの未来に深刻な影を落としています。世界全体で見れば、物流業界が生み出すCO2排出量は全体の約1割に達し、いまや業界全体で取り組むべき喫緊の課題となっています。

物流にはかつて、全ての産業にとって高コスト・非効率であり、サプライチェーン上のボトルネックとなっていた時代がありました。それを解決したのは「コンテナ」という20世紀最大の発明の一つであり、以来、物流は低コストで効率的なあらゆる産業のインフラへと変革されたのです。

今のところ、物流業界は依然として大量の温室効果ガスを排出しており、それが当たり前とされています。私たちは、この現状に挑戦をしていきたい。かつてコンテナが、物流を低コストで効率的な産業に変え、それが世界の当たり前となったように。

地球環境に優しく、温室効果ガスを排出せず、そして、わたしたちの未来を確実により良いものに変える産業であることを、日本の、世界の当たり前にする。その先頭に立っていくことこそが、私たちが社会に提供すべき価値であり、役割であると考えています。

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