ヒヤリハットとは、危険なことが起こったが、幸い重大な事故に至らなかった、一歩手前の出来事です。
当社ではヒヤリハットの原因を特定し、さらにリスクマネジメントを行い、重大な事故を未然に防ぐことで、安全な事業活動を実現しています。

【 倉庫業の事例集 】

  • 商品箱を降ろそうとしたところ、足元の箱につまずき転倒しそうになった

    • ヒヤリハットの現状

      倉庫にて、陳列棚の上段にある商品箱を降ろそうとしたところ、足元に放置されていた箱につまずき、箱を抱えたまま転倒しそうになった。

    • 原因

      高所にある商品箱に目線を置いたため、足元への注意が散漫であったこと。また、箱が倉庫の通路に放置され、作業の妨げとなっていたこと。

    • 対策

      高所に置いてある物を取るときは、安定した踏み台等を使用すること。また、放置物が作業・通行の妨げにならないよう、倉庫内を常に整理整頓しておくこと。

  • フォークリフトと通行者が衝突しそうになる

    • ヒヤリハットの現状

      フォークリフトを使用して、空箱を入荷場から外の空箱置き場に運搬するため、シャッター下を一時停止しないで通過したとき、シャッターの外脇からシャッター前を横切ろうとした作業者と衝突しそうになった。

    • 原因

      フォークリフト運転士が一時停止しないで通過した。

    • 対策

      フォークリフトの運転者は、シャッター前での一時停止と、指差呼称による安全確認を必ず行なう。また、可能な限り作業者が通る通路をフォークリフトが横断しないようにする。

  • 床が濡れていてフォークリフトがスリップ

    • ヒヤリハットの現状

      雪が降っている中、フォークリフトで倉庫を何度も出入りしているうちに、床が大量の水で濡れてしまっていた。
      普段雨が降っている時だとゆっくり走行すれば大丈夫なので今回もゆっくり走行したが、今回は雪解け水がひどく、ゆっくり走行したがスリップし、ラックにぶつかりそうになった。

    • 原因

      大量の雪解け水で床が濡れていた。
      床が濡れているのにモップで拭かなかった。

    • 対策

      少量の雨等で少しだけ床が濡れている場合は慎重に走行しても問題ないが、大量の水で床が濡れている場合は、作業前にしっかり床をモップで拭きとり、水が無い状態で安全に作業を行う。

【 運送業の事例集 】

  • 路面が凍結していたため、スリップした

    • ヒヤリハットの現状

      荷物を普通トラックに積載して国道を走行中、気温がマイナス4~5℃で路面が凍結していたため、カーブを曲り切れずにスリップして反対車線にはみ出した。

    • 原因

      路面が凍結していた

    • 対策

      十分減速して安全運転に努める。気温の変化にも気を配る。

  • 大型トラックのパワーゲートから落ちそうになった

    • ヒヤリハットの現状

      客先でトラック荷台に積んだ台車(200kg)を引張りパワーゲートに載せるとき、後ろ向きで引張っていたため、パワーゲートのストッパーにつまづきバランスを崩して落ちそうになった。

    • 原因

      不安全なパワーゲート上で後ろ向きで台車を引張っていた。

    • 対策

      トラック荷台上やパワーゲート上での台車移動に当っては、前が見えるよう後方から押すこと。
      荷台上での荷積み、荷卸し作業の安全心得(手順)を作り、その徹底をはかること。

  • トラック後部のアオリを開いたとき、 体にアオリが当たりそうになった

    • ヒヤリハットの現状

      4トントラックに荷積みするため、後部アオリの進行方向の左側留め金を外した。次に右側の留め金を外すため、後部アオリの前に立って留め金を外した瞬間、アオリが自分の身体に倒れかかってきたので、驚いて飛び退いた。アオリが大きな音を立てて倒れた。

    • 原因

      身体の位置がアオリのすぐ傍で、かつ、倒れる側にいた。
      片側の留め金は外れているため、倒れる力は右側に集中するので危険であった。

    • 対策

      残った留め金を外す場合はアオリの倒れない側に立ち、アオリを押しながら外す。
      留め金に力がかかって外れにくいので、指を挟まないように注意する。
      付近に作業者が居た場合は協力を求める。

【 社内の事例集 】

  • 社内のLANケーブル

    • ヒヤリハットの現状

      歩行中にLANケーブルに足をとられ転びそうになった。

    • 原因

      通路脇に障害物があり、コピー機の陰になって気付きにくかった。

    • 対策

      ・ケーブルを床下に潜らせる。
      ・モールを設置する。
      ・無線LANにする。

  • 通路に置いてあった箱

    • ヒヤリハットの現状

      事務室内の打合せテーブルとロッカーの間を通ろうとしたところ、通路に置いてあったコピー用紙の分別箱に足をひっかけ転倒した。

    • 原因

      通路脇に障害物があり、コピー機の陰になって気付きにくかった。

    • 対策

      事務室の危険箇所を点検し、通路の整理や障害物の除去を行うとともに、整理整頓を実施した。

  • コーヒーカップが倒れそうになった

    • ヒヤリハットの現状

      現場での検品作業後、事務所に戻った際、着用していた防寒着が机の上の棚に引っかかり、そのはずみでコーヒーカップを倒しそうになった。
      もう少しでパソコンにこぼれ、故障させてしまうところだった。

    • 原因

      机の上が散らかっていた。
      机から棚が少しはみ出していた。
      検品後、お客様へ電話確認する事があり、席へきちんと着く前に受話器を取ろうとした。
      ”電話をする”という事ばかり先行してしまっていた。

    • 対策

      作業途中で席を立つ際は、机の上は整頓しておく。
      飲みかけのコップは安全な場所へ置く。
      慌てていてもきちんと席へ着いてから電話をする。

【 清掃中の事例集 】

  • 床の水洗清掃

    • ヒヤリハットの現状

      調理場で、床の水洗清掃を行った箇所を歩行した際、床がまだ濡れていることに気づかず、足を滑らせ転倒しそうになった。

    • 原因

      水洗清掃の後、床の水切り、ふき取りを十分に行わなかった。

    • 対策

      床の水洗清掃を行った後は、水切り、ふき取りを十分に行うこと。

  • 高所での作業

    • ヒヤリハットの現状

      高所作業で防鳥ネットを張替え中に、手が滑り作業工具が下に落下した。

    • 原因

      落下防止対策がなされていなかった。

    • 対策

      作業工具に紐を結び、安全帯等に縛りつけて、工具が手から離れても落下を防止する対策をとった。

  • コンテナへ入れる作業中

    • ヒヤリハットの現状

      蛍光管をコンテナへ入れる作業中に割れて破片が飛び散った。

    • 原因

      コンテナに大量の直管蛍光管が立てかけられており、作業開始後そのうちの1本が倒れた。

    • 対策

      蛍光管作業時には、常に割れることを想定して取り扱い、保護めがねを着用すること。

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