第210号【食を守る仕事】

第一事業部 部長
須永 謙悟

私が勤務している行田物流センターではお米を扱っています。
今年起こった“令和の米騒動”のときは、大変辛く苦しい状況が続きました。
お米が無くなったスーパーなどに送るため、お客様と協力してほぼ24時間体制で
お米を生産していました。
過去最大の生産・入庫を従業員全員で対応していました。

連日、“米が無い、米が無い”と報道されていましたが、弊社には何千トンも在庫があり、
毎日毎日、何百トンも生産していました。

しかし、いつ終わるか分からない米騒動の中、頑張っている従業員も徐々に疲弊してきました。

「これだけ頑張っているのに、なんでお店にお米が並ばないんだ」

「こんな大変な思いをいつまで続けなければならないんだ」

という想いが私も含めて全員で湧きあがりました。

そんな状況が1ヶ月半以上続いたある日、仕事帰りに立ち寄ったスーパーに、
弊社で生産したお客様のお米が売っていました。
まだ売り場いっぱいにお米はありませんでしたが、たくさんの方が購入されていました。

そんなとき、小学生低学年ぐらいの女の子とそのお母さんが来て、女の子が嬉しそうに大事そうに
お米を抱えて帰って行く姿を見ました。


その女の子とお母さんを見て、何とも言えない感動と嬉しい気持ちになり、涙が出てきました。

「みんなで頑張ってきたことが報われた、やってきて良かった」という思いが湧いてきました。


改めて、弊社でやっているお米の仕事は皆さんの食を守る大事な仕事だと感じました。

高校生の皆さん、これから社会人として仕事をされる皆さん、
自分が携わる仕事がどんなに辛くても、責任と誇りを持ち、最後までやり遂げてみましょう。

あなたが頑張ったことが誰かを幸せにしたり、喜んでもらったりしていますよ。

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