柳原です。
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ボヤキで有名な野村監督。
監督業とは、選手の打走捕守のテクニックやスキルというスポットに焦点を当てて伸ばして強くしていく事ではありません。
それはコーチの役目。
監督とは、チーム全体として勝利への筋道を立てる使命を請け負う業種です。
よって氏は受け持ったチーム全体の改革から手を付けていきます。
そのためまず行うのは、受け持ったチームの選手個人の特性を、4つの分類で見分けているそうです。
①真面目な優等生
②不真面目な優等生
③真面目な劣等生
④不真面目な劣等生
の4分類。
氏が着目するのは、②「不真面目な優等生」。
思うようになかなか動かしにくいが、動き出すとチームにとっても役に立つ選手。
イザというチームがピンチに陥った時などには、思いがけない力を発揮するタイプだと言います。
江本、江夏、古田、などがこのタイプであり、成果が出せずに落ち込んでいるベテラン選手などにも当てはまるそうです。
氏がこういうタイプの選手に目を掛けるのは、力のある選手の割にはコストがかからないという経営面にも活かせるからのようです。
さらに彼らは、野球そのものに対しては「ひたむきさ」が他の選手とは違い、愚直にひたむきに頑張る姿勢をみた若手選手にも強い刺激を与え、結果、チーム全体として向上していくのだそうです。
さて、ここまで得られた結果は監督の力ではなく、不真面目な優等生がひたむきに頑張ったお陰だけの話です。
監督業として為すべき事は、こういった選手から、やる気を引き出す事です。
どのようにして「やる気」を引き出すのか。
それは、やる気を引き出したい選手を良く見る事だそうです。
プラス、過去の実績やエピソード、必要であれば生い立ちや今に足るまでの軌跡。
そのうえでその選手にこの一言「たまには野球談議でもしようや」。
「?」と思う選手に語る内容は、選手本人もビックリするくらいの「選手本人そのもの」の事。
まさにデータ野球、ID野球といわれる片りんですね。
自分の事をここまで見てくれているんだ、と思った選手。
そしてさらに一言。
「一緒に野球革命を起こそうや」
この言葉(野球革命)の選び方も選手の好みや興味をそそる言葉を選ぶのだそうです。
心をくすぐられた選手はコーチの指導も相まってぐんぐんと持ち前の力を発揮しだします。
そういう選手をドンドン作りだして選手個人の力そのものの向上、精神的な育成、ひいてはチーム力の向上につなげていくのです。
野村監督曰く「有能でありながら、成果のでなかった選手の多くは良き指導者にめぐり合わなかったからだ」。
それでは良き指導者とは何か。
その問いについて氏はこう言います。
チームや選手に「愛を持った指導をしているかてるかどうか。
なぜなら野村監督自身が、愛を注いでくれた指導者達に感謝しているからです。
無名の自分をプロに売り込んでくれ、プロとしての土壌に置いてくれたのは高校の監督。
プロながら戦力外通告を受けた自分を残してくれたのはマネージャー。
自分の欠点や才能の芽を見つけ、やる気の水を注いでくれたのは当時の先輩達。
データの必要性と重要性の基礎を気付づかせてくれたのはあらゆる著書・・・
周りのみんなが自分に究極愛をそそいでくらてからこそ開花のチャンス導かれ、苦労や努力ができるチャンスをくれたのだと。
芽を出した後は自分の仕事。
苦労や努力は自分が汗をかく事。
仕事も野球も同じだなと感じました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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