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男性倉庫社員から頂いた気付きの話し。
先日、ある倉庫で出荷時でのミスが発生しました。
その後の対応は皆で協力して、お客様のご希望通りの出荷をなんとか間に合わせたので、大事には至らず良かったのですが、その後皆で検証しあったそうです。
結果、各部署間でその案件に対しては、必ず部署間ごとに検品(検収)をおこない、出庫までの間に二重三重のチェック体制を構築していくというものでした。
その過程を聞いていた時に、私の感想として行ったのが下記の言葉。
「確かに二重三重のチェックは方法の一つだけど、そもそもこういう事案って大抵は忙しい時に起こるもの。
現実問題として、忙しいからこそ、つい、という省略が付いて回り、結果、ミスの誘発になるのではないか。
一般的には良くそういう対処対応になりがちだけど、事の本質をついて、本当に二重三重の検品が、忙しい時にできる事なのかをもっと検証すべきじゃないか。
確かに忙しい時ほど良くチェックすべきなんだけど、忙しいからこそ前工程、現工程、後工程に追われて省略してしまうのは人としての本質として残るわけで、その本質をついて、忙しくても本当にできる仕組みを構築してくべきじゃないでしょうか。
だって、そういうミスって年間にしたら数万、数十万件のうちの数回あるかないか。
その年間数回に対して、毎日毎時間わずかとはいえ、数十万回行う事の方が返って非効率となり大きな負担となるような気がします。
数万数十万件のうちの数回のミスを無くすために膨大な時間と手間を掛ける。
これが本当に今回のミスに対して最善の対策なのでしょうか。
そういう膨大な手間暇を掛けてでも僅か一件のミスを防止します、と簡単にいうのは現場サイドからすればあまりにも綺麗事のように聞こえます。」と。
すると、
「その本質をついて考える事には共感するけど、でもこういう時に良くあるミスの原因としてあがるのが、忙しかった、手が回らなかった、人がいなかった、彼ならできると思った、忙しいからついうっかりしていた、などが多い。
確かに感覚的には忙しく感じるし、実際、そういう時も多くて本音といえば本音である事は自分も同じ現場として良く分かる。
でもね、うちはキチンと数値化しているでしょ。
だからこういう時こそ普段から継続している数値を見てごらん。
今回のミスした日は○件、でもその数日前は○○件、実に3倍近い数をこなしているにも係らずミスは発生していない。
過去にも同様に、今回のミスのあった○件の数倍有る日に発生していることは無い。
だから忙しい、時間が無いというのは本当に感覚の話であって、その感覚を本質として捉えてしまう事は、本当は本質を捉えた事にはならないと思うよ。
忙しいと感じてしまう気持ちを汲むのはもちろんだけど、対策を練る際にはこうやってシビアに考えて行く事も大事だと思う。
忙しいからミスが誘発されるのは分かる。
でももっと忙しい日を何回もこなしているのに、ミスが発生していないその原因は?ってね。
もっともっと奥底に根本がかくされているはず。
きっと。」
自分もハッとしました。
忙しいは感覚の話であり、それはそれで否定すべき事では有りません。
しかし数値として見た場合、忙しいや人が居ないを理由とした日以上に、過去にはもっと忙しく人が居ない日でもミスなくこなしている。
数値化していることで、感覚というファジー部分もキチンと検証の土台に挙がれるのです。
そういう視点を持ち合わせている現場社員と数値化を愚直に日々継続していた現場社員、本音を出せる会合を開ける倉庫現場、改めて勉強になりました。
今日もお読み頂きありがとうございました。
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