「現場力と見える化」について。 10年前からヒヤリハットを顧みるⅢ
岩手・宮城・埼玉に倉庫と運送拠点を持つ㈱篠崎運送倉庫の柳原です。
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下記は2007年に掲載したブログで、約10年前に気付いた事を綴りましたが、
果たして今、それを活かしているのか? はたまたブラッシュアップ等へと繋げているのか?
過去を振り返ってみると、今をヒヤリとし、あらためてハット気付く事もありますねΛΛ
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前回からの続きです。
それでは具体例の一部をご紹介します。
セミナーでは「強い現場の証」として、トヨタの事例を紹介していました。
トヨタでは、全社内で「カイゼン提案」が出される件数が毎年61万件あるそうです。
恐らくグループ会社なども含めてだと思いますが・・・
このカイゼン提案というのは、大きなシクミ的なモノから、小さな身近な部分も含めて、ありとあらゆる提案が応募されるそうです。
しかも、このカイゼン提案に対しての実施率がまたスゴイのです。
実に出された提案の90%以上を実際に実行してみるのだそうです。
先ずはやってみる、ダメなら元に戻すを繰り返しているのでしょう。
自分達で提案を出したからこそ、即実行できるのであって、他人からやらされているのであれば実行率は高くないはずです。
しかもスゴイ所は、ダメだったらすぐに止めて元に戻してしまうこと。
さらに、ダメだったからと言って、その施策を失敗と思わないところです。
なぜなら、実行してダメだった事を「失敗」と位置づけてしまっては、カイゼン提案する意欲自体を抹消しかねません。
もちろん実施後の検証(データ取り等)を行い、効果に見合わないという結論が出て施策を中止するのでしょうが、あくまでそれは失敗ではないという認識です。
「やってみたからこそ、それがダメだったことが直ぐに分かった」というプラス的な発想転換があるのでしょう。
だからこそ、次はこうしよう、こう変えてみようという、次のカイゼン提案が出されるのだと思います。
このカイゼンの繰り返しによって、生産現場内に「与えられた仕事を完璧にこなしていくという受動的な職場から、自分たちの仕事は自分たちで作り出していくという能動的な職場カイゼン」が図れたのだと思います。
☆強い現場の証 ポイントその一
「失敗を恐れるのではなく、失敗という意識事態を存在させない」
次週は、トヨタ以外の事例紹介をします。