KYT(危険 予知 訓練)とヒヤリハットの検証会・訓練会
いつもご覧頂きありがとうございます。 岩手・宮城・埼玉に倉庫と運送拠点を持つ㈱篠崎運送倉庫の柳原です。
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弊社では毎月2回、KYT会議と称し、社内で起きたヒヤリハットを含め、事故報告書の検証会・訓練会を開催しています。
報告会・会議ではなく「検証会・訓練会」であるというのが重要です。
なぜこういうKYT訓練を行うのか。
もちろん社員各自が不意の危険から自己防衛力を向上し怪我をせぬよう業務を楽しく励むためではありますが、ひいてはKYT・危険予知訓練・ヒヤリとハットを話し合う事で、社員力の向上から会社力の向上を図り、顧客サービスへと繋げるためでもあります。
さて、KYTとはもちろん、危険K 予知Y トレーニングTの略。
すなわち、危険を予知できるようにトレーニングするという意。
よって、実際に倉庫内での下記のような作業画像を用いて、どんな危険が潜んでいるかを予知し合います。
ちなみにこの画像から予知される危険は何があるでしょう??
もちろん、撮影時に危険と感じた事や事故などは発生していません。
いつも通り、スムーズに作業が行われていました。
さて、危険を予知するためには、危険とは何なのかを理解しなければなりません。
それには、ヒヤリとする感覚を持つ事が大事な事となります。
ヒヤリとは、いわゆるヒヤリとしたが、事故にまでに至らなかった時の事。
ここで大事なのは、ヒヤリとできるかどうかの感覚です。
現場慣れしてくると、すぐ脇をフォークが通っても、互いにあ・うんの呼吸でスムーズに何事も無かったように作業に従事しますよね。
これ、ヒヤリです。
なのに、ヒヤリとしないのが現場慣れってやつです。
何年も何回も同じような事をしていて一回も事故もなく、互いにヒヤリもせず、周囲も気にもしない現場であっても、
今日、今、この時、たまたま、目測を、ほんのチョット気付かないズレをしただけで、フォークは簡単に人を跳ねます。
互いに意識していないからこそ、不意の衝突は低速でも大きな衝撃となります。
互いに意識していないからこそ、もしかしたら跳ねた意識も無く、救護もできずに作業を進めてしまうかもしれません。
事故の被害者が最大の被害者なのはもちろんですが、
実は意識無き加害者も心の被害は相当なものです。
それを止められなかったと感じた周囲の人の心もとてつもなく大きな被害を感じます。
轢かれた人も、轢いた人も、周囲にいた人も、現場の管理者や責任者も、事故の起きた後は必ず、あの時こうすれば。。。と色々と出てくるはずです。
そう、なんでもない上記の画像から、
ヒヤリとする瞬間、
事故が発生してしまった瞬間、
その時の体の損傷や心の損傷、
最後の後悔の念までを想像すると。。。
今この時、なにか出来る事が見えてくるはず。
この想像する事がまさに危険を予知してトレーニングする事に繋がるのです。
結果、ヒヤリとする瞬間がどういうものなのか、どういうときなのか、お互いに共通認識が持てて、
自分でも気付かなかった危険予知やヒヤリをハット気付く事ができるのです。
是非とも、KYT、ヒヤリハットと略してフレーズ化するのではなく、
たくさんの危険を 予知できるよう 訓練・トレーニングし
互いに知らなかった気付かなかったヒヤリを、ハット知って気付いて、事故防止に努めようと考えてください。
私も皆さんから多くのヒヤリとする想像から危険を感じ取り、ハット気付けるように訓練に励もうと改めて感じました。