「改善しよう」と「継続しよう」について
岩手・宮城・埼玉に倉庫と運送拠点を持つ㈱篠崎運送倉庫の柳原です。
世間ではYouTubeに エラー障害が出たとか出ないとかニュースになっていますが。。。
私には余り関係なかったです(笑)
さて、私的にはコチラのキーワードの方がとても気になります。
「アマゾン流カイゼンの破壊力 効率追求より産業革命」日経電子版
少子化、働き方改革、見える化、現実世界と仮想世界、繋げる、代替え、IT、AI、IoT、ビーコン、3PL(3rd Party Logistics)、LLP(Lead Logistics Provider)などなど。。。
明らかに物の世界でも意識の世界でも、自分達の意識や理解を待たずに、あらゆる分野で急速に変わっています。
一旦、追いついた理解や意識ですら、旧態と化させるほどのスピードです。
もはや、
改善だけではなく改革へ、
現実も併せて仮想でも、
「できない」は「できる」へ、
「できる」と「できない」は「やれる」と「やらない」へ
などなど。。。
さて、先進的で高度な話は一旦おいといて、目の前の足元の世界へ。
運送・配送、倉庫や物流センターの現場でも昔からよくある事で。
「変えていこう」、「カイゼンしよう」、「同じ事をしてないでチャレンジして」と言いながらも、
「決めた事はキチンと守って」、「継続して」、「みんなで一緒に」など、よく聞く言葉だと思います。
まぁ、これらの言葉すら飛び交わない現場では、もはや。。。感はありますが、
なにしろ、「キチンと守って継続しよう」と言いながら「いつまでも同じことはせず変えていこう」に素直に考えると矛盾を感じないでしょうか。
私は時々感じる事があります。
さて、何が言いたいかと言うと、冒頭に述べたようなワードが既に「現実の世界」では当たり前となってきています。
しかも数年前から「気付ける人には気付ける範囲」で飛び交っていました。
冒頭のようなキーワードは私には何かの事象の改善レベルではなく、もはや改革または革命にすら感じます。
今の段階で、改善と継続の意味の理解や手法を述べたり検討している場合は無いという事です。
改善の雄である歴史ある内燃機関・自動車業界においてでさえ、カイゼンにカイゼンを重ねて熟成されつくした感のある内燃エンジンは私達の気付かぬうちに手放し、EV化に急速にシフトしています。
自動車メーカーとして内燃機関のみにこだわっていては(または迅速に流動的に転換できないままでいては)、新興業種から自動車業界全体を席巻され根っこそのものから覆されてしまうからです。
それほど冒頭のワードの類は導入方法・使い方によってパワーを秘めているという事。
物流に於いても全く同じ。
導入したからイイとか導入してないから古いとか、そういうレベルの話ではなく、変わる時に変わらないと根っこから急速に衰退してしまう可能性が高いという事。
そのためには、現場は現場で、現場統括者は現場統括者で、管理者は管理者で、これら情報の収集やシミュレーション、現場への周知や促しを行い、変わるべき時を全体的にかつ包括的に、しかも能動的に待機する各現場でなければならないと感じるのです。
アマゾンの現場はなかなか見られないけど、アマゾンの担当者と接した事がある方ならきっと違う何かを感じたのではないでしょうか。
私は会うたびに、話をするたびに感じた「違う何か」、「違和感」がありました。
それはそう、「革命」という事葉が一番マッチするのだと気付きました。
アマゾン担当者の言葉全て、起案内容、質問内容に「固定概念の否定」と「改革・改善で無理なら捨てる」、「無いなら新たに創造する」という「覚悟」というか「腹の据わり」というかを常に感じていたものでした。
なお、「私達は通販会社でも問屋でもありません、物流会社です」とおっしゃっていた事も納得の言葉で、当時打合せしていたシクミ内容を実現させるべくマテハンの類が、まさに冒頭のキーワードとマッチします。
しかも約5~8年くらい前の話し。
当時の物流感覚とアマゾン感覚のズレは、今でも心に忘れず残してあります。
期待もあれば危機感もある冒頭のキーワードについてでした。