物流ロボットとAIに無い物
柳原です。
少々古いですが、2014年11月8日のビジネス現代に以下のような記事が掲載されていました。
「現代ビジネス 賢者の知恵」で「オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった」。
記事内容は要するに将来に於いて、現在人手の掛かっている作業はロボットと人工知能の組み合わせで無くなっていくというものです。
きっと他業界でもその兆しはあるのでしょうが、物流業界も同様で目にする機会や話を聞く機会がたくさんあります。
最近ですと、G社の自動運転車に関するニュースもありましたし、人工知能との囲碁勝負でプロ棋士が4局目でやっと勝利したニュースもありました。
どちらも試験設備内の出来事や、人工知能(AI)側に有利な条件だったりするものではなく、「え!?」と驚くほど実用的な状態での出来事です。
物流業界でも「在庫商品を取りに行かないピッキング」「保管棚が自分の所に次々とやってくる」などは先日、ご紹介した通りで珍しい事ではなく、いわゆる物流の6機能の一つ一つの工程の精度や効率を高めるマテハン機器、6機能を高リンク化し全体管理していく高度なIT化などは現実に見る事ができます。
自動運転システムを取り入れた空陸海の運送など、6機能については今後もどんどん進化し高精度していく事でしょう。
ここにAIが加わった全体最適化も図れれば、もはや人の出る幕はなさそうです。
さて、私も含め、このような動向についての認識度は人それぞれ異なります。
毎日ニュースを見られて、社外に出かけられて、多くの業界に触れられる人と、
黙々と目の前の作業に従事し続けなければならない人とでは圧倒的に情報量の差が出ます。
情報量の差は、想像していなかった変化に対応できる人とできない人に分かれます。
商談等でも情報量の差は提案内容に差に直結します。
倉庫の中の対処方法や対応力にもその差は出てくると思います。
要するに想像できるか、より多くの方法を発想できるかどうかは、今の情報量如何という事。
よってできる限り、内の情報を煮詰めていくことと、外の情報をどんどん吸収していくことがこれからは最も大事なことの一つだと思います。
ただ、情報量を多く持っている人が良くて、情報量が少ない人が悪いのかは別の話。
機会があるのに機会を利用しないのは本人の意思ではあるけれど、機会があっても行けない人も中には居ます。
謙虚に言えば、自分の代わりに、目の前の作業に従事し続ける人が居てくれるからこそ、外の世界に目を向け体現できる機会を利用できるという事。
よって情報をたくさん持っている人は、持ってない人や知らない人に、どんどんアウトプットすべきで、いわばそれが使命ともいえるかもしれません。
「外の世界に目を向け体現できる機会を利用しアウトプットしてくれるこそ、目の前の作業に従事し続けられる」という状態に持っていくべきかもしれませんね。
私のブログはその使命の一つのツールだと思っています。
外へ目を向け、外を体験できる事、これはお陰様そのものなのです。
お陰様の気持ちは近未来のAIにもまだ備わっていないようなのですから。