TTPの会(埼玉県行田市 行田物流センター編)
柳原です。
先日、埼玉県行田市にあるあ弊社の倉庫、行田物流センターで【TTPの会(とにかく 徹底的に パクる)】が開催されました。
行田物流センターでは逐次現場カイゼンを行い、コスト削減や省力化、効率化に人財教育を兼ね合わせ現場力の向上に努めています。
これらは結果、御客様や会社に反映されていく施策類となります。
その多くの施策にはもちろん直接的な意味があり、実行戦略として下記の通りに目的と目標を明確に定めています。
戦略目的は「社内ダントツの業務品質を達成し、社員の成長度充実度No1の倉庫を創る」としています。
そして
戦術目標は各チームともPPMだったり時間、率など数値を使い、期間と達成値を明確にしています。
さて、当日は多くの社員が集まりました。
現場リーダーから本会の目的説明の後、実際に社員が社内を見学していきます。
まずは休憩室。
女子社員による説明。
様々な掲示がありますが、掲示方法や掲示内容に工夫が凝らされています。
これらの施策類は何度もカイゼンが繰り返されてきたものばかり。
写真も撮って、後日の検討資料にしているようです。
ちなみに写真撮影しているのは新入社員。
各チームの目標と目標値が明確化された掲示版。
毎日の実績が克明に掲示されています。
渡された資料に黙々とメモメモ。。。
現場管理者もそのいきさつや現状の問題点、工夫ポイントなどを紹介しています。
同じ社員でも、同じ倉庫担当でも、視点が違うと工夫も違うと言う事が分かります。
若手社員の多くはメモを必ず取っていました。
彼らの取ったメモを管理者はきっと活用するでしょうし、活用してくれた事によって、若手の彼らにとってはモチベーション向上に繋がると思います。
メモの内容を見るとは大変面白いものです。
同じ説明で同じ掲示物でも、視点や思考によって書き出しているポイントは様々。
書き出しているポイントを見ることで、その人の目指している事、注力したい事が想像できます。
トイレにも標準作業書が!
質問も多く出されました。
その中でもイイ質問だなと感じたのは、素直に「なぜ」を追求した質問。
分かっている風な質問でなく、今さらに近い内容の質問もありました。
「今さら」を素直に聞ける人だけが得られる貴重な時間だったと思います。
こちらは事務所の奥にある倉庫(物置)。
乱雑に見えるようで、実は整理整頓され見える化されています。
美化活動ではない象徴的な場面の一つです。
こちらは書類棚。
ここは本当に何度も何度も工夫が凝らされてきた年季の入った場所です。
書類だったり事務用品にも定数定量化され、在庫管理され、発注点や発注の仕組みがされています。
これらの工夫をした理由がこれまた秀逸。
「聞くのも、言うのも、数えるのも、確認するのも面倒クサイから」
カイゼンの原点は「面倒クサイ」。
これは最高のカイゼン原点だと個人的に思っています。
こちらは各自の机の接点に置かれている共有用品。
全て置場置き方が考えずにできるようにされています。
カゴに入っているのは、使いたい時に、使いたい人が、使いやすい場所に、いつでも、簡単に持っていけるように。
しかも使い終わったら、簡単に基にもどせる工夫もされています。
社員が興味を持って見て聴いて触っている姿を管理者が見ています。
管理者は、直接的な施策類のPPTだけでなく、間接的には管理者として見学する意味、聴く意味、PPTの意味があるかと思います。
倉庫内にも誰が見ても、何を目的として、何を、どのように、どうしたら良いのかが掲示されています。
場所、高さ、色、大きさなど「見えてしまう化」された工夫です。
手作りの案内表示板。
仮置きされている商品が、何を以ってここにあるのかが、見ただけで分かってしまう工夫がされています。
これは「聞く」「教える」手間を省き、「間違えない」、「忘れない」などの誤の付く作業防止に繋がります。
誤の付く作業の修正ほど、人・時間・モノ・カネの浪費につながりますので、防止する為に掛かる人・時間・モノ・カネは必要投資だと思います。
そのコストをどこまで最小限に抑えられるか、最高の効率化に繋げられるか、お客様や会社にどこまでフィードバックできるかが気づき力であり、アイデア力であり、速効力、実行力、そして現場力であると思うのです。
若手に限らず、各倉庫の現場力をマネジメントする役職者もすかさずメモしています。
得られるものは逃さず得ようとする貪欲さも現場力の根源であり、本気度の表れだと思います。
管理者としての視点で見る他倉庫の施策類。
どのように自倉庫で反映させるのかが今後は楽しみになります。
ちなみに行田物流センターの戦略戦術をまとめたコチラは、誰もが必ず通る導線上に、嫌でも目に着く場所に掲示してありました。
TTPの会(埼玉県鴻巣市 本社倉庫編)はコチラ
http://ameblo.jp/shinozaki-tw/entry-11321386802.html