気付き力
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先日のトヨタ会館視察の後、浜松市にある浜松委託倉庫様 に見学にお伺いしました。
こちらは創業が明治22年!!
100年企業です。
創業から100年続いている企業の秘訣は、もう想像の通りです。
そう、業務業態やその仕組みがその時々で変わろうとも、その会社が持つもともとのポリシーやクレド、ベクトルを明確にハッキリと経営層が明文化・共有化しており、常々社員に様々な方法で周知をし、認知・理解を促し、結果的に社員全員が同じ共有姿勢を持って業務から仕事としている事です。
要はその時代や時流を敏感に察知し、たとえ会社の根幹である経営理念でさえも、その時代と時流に合わせ柔軟に変革することを恐れない社風を持つ事が大事なのでしょうね。
あるいは、創業以来、変わらずに頑なに維持継続し続けているとしても、少なくとも時流にあう合致点を見出し、逆に変わらない魅力、こだわる魅力を作り上げている努力をされているからだと思います。
ただし、どちらにしても明文化と周知と共有化は当り前の事ですが。
実は、浜松委託倉庫様を視察して、そういう部分には強く感じる事ができました。
決めた事ややるべき事は役職、経験の有無、男女関係なく全員が徹底して行う。
ただし、入社前にはきちんとした説明と理解を促す。
倉庫内の見える部分もその仕組みもビックリするくらいスゴイ倉庫なのですが、一番スゴイのが働いているパートさんから社員の皆さん、引率していただいた上層部の方まで、全く同じ理念と進むべきベクトルが一致している事です。
これは一体どうすればそうなるのか。
そのヒントに気付かれた方も多いと思いますが、まさに目に見えるスゴさに惑わされず、見えたスゴさの中から、そういう陰の部分や準備の部分に気付くか気づかないかで、視察後にどれだけ自分自身や会社に対して反映させるかどうかが変わってきます。
視察したセンターのセンター長。
強い現場力や社員力の根幹には、この気付き力の育成が絶対必要だとおっしゃっていました。
そのためには気付き力の育成が肝心で、気付き力育成のためにおもしろい方法を日常の中に取り入れていました。
絵柄のかわいいトイレットペーパーを、時には無地のものに変えてみたり、他の絵柄にしていみたりするそうです。
食堂の椅子が数色有るのですが、その色並びを交互にしてみたり揃えてみたりするそうです。
こういった日常の変化に気付くか気付かないか。
ここが育成する際のポイントだとのこと。
パートさんでも気付く力が備わる環境ならば、指導、引率する社員や上層部こそ気付いて見える行動に移さないと信頼が崩れてしまうかもしれません。
よって互いに気付き力には全社あげて自己奮闘していく。
だから全社一致して同じベクトル、同じ温度で成し遂げていく事ができるのでしょう。
言われなければ気付かない、言われても気付かないではなく、自ら気付く努力をしていく事が肝心だという事に気付きました。
業務はもちろんの事、5Sやカイゼン活動など社内活動、どれ一つとっても同じ事。
それが根幹というものなのかもしれません。
気付く事。
とても大事なことですね。