ハインリッヒの法則 と 割れ窓理論、そして危険予知。で、個と自分
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岩手県北上市、宮城県大崎市、埼玉県行田市・鴻巣市・加須市に危険物・定温・常温倉庫と運送拠点を持つ㈱篠崎運送倉庫 の柳原です。
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「ハインリッヒの法則」は皆さんご存知かと思います。
1つの重大事故の背後には実は29の軽微な事故が発生しており、その軽微な事故の背景には実は300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在しているというものです。言い換えれば、300のヒヤリ・ハットを予知として捉え対策さえしていれば、軽微な事故も極少で済み、おのずと重大事故も大きく抑制できるという事でしょう。
個人的にハインリッヒの法則を逆視点から分かり易くイメージできるのが「割れ窓理論」です。
非モラルやマナー違反、軽微な犯罪を徹底的に見逃さず注意喚起し取締まることで、あらゆる犯罪を抑止できるとする理論です。「建物の割れ窓を放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方ですね。倉庫の中やトラックの運転席回りなど、決められたルールや定置・定数・表示されたことから逸脱した状態を放置すると・・・
さて、倉庫・運送業において一番コストがかかるのは何か。
それは・・・ 事故・トラブルに於ける対応です。
発生認知から始まり解決に至るまでのすべての関わる人数や時間、実費、換算額、まで計上するとたとえ軽微な事象であっても膨大なコストとなります。
さらに言えば、往々にして避けきれない事故やトラブルよりも、実はちょっとした気遣いや方法で防げたであろう事故トラブルの方が圧倒的に多い事も注目する点です。
言い換えれば、売上議論する際には必ずコスト削減の話題も出るかと思いますが、事故やトラブルを未然に防いでいる状態が圧倒的にコスト抑制しているともいえるかもしれません。
いうなればコスト対策の中でも、実は一番、低コストで高コストを抑制できる課題が事故トラブル対策であり、だからこそすべてに優先する急務課題ともいえます。
事故トラブルが発生するには必ず理由があるように、これらが削減できない、無くならないのにも必ず理由があります。
危険についての議論はそれなりに活発にはするものの、見える形として行動・対策しているか・・・
議論から予知に移行して、未然に防ぐ行動・対策しているか・・・
それらを継続できてしまう、誰でも分かってしまう、知らずに守ってしまうような、施策や工夫をしているか・・・
行動や工夫、対策の余地についてなかなか進まないのには、いろいろな理由や意見もあるでしょうが、突き詰めるところ、そもそも個の自分が身の回りから行動しているかしていなかが原点のハズです。
自分ができもしないことが他人を説得や指示などできるはずも無いです。
個の活動が躾化されるころにはおのずと小集団での活動につながり、小集団の活動が躾化される頃には大集団の活動に反映され、大集団の活動が躾化されるころには、それはおのずと社風となっている事でしょう。
良い社風はおのずと事故トラブルが極めて少ない現場であることは想像できるかと思います。
さて、会社として組織として事故トラブルを対策しているかどうか、できているかどうか・・・
ハインリッヒの法則、割れ窓理論にあてはめてみれば、一番、注目すべきはやはり・・・
ヒヤリ・ハットの積極的な把握と認知、そして個へのの意識と活動の啓蒙、そもそも自分自身が個として意識して活動しているか。
最後に。。。
自社の利益率に換算すると、削減できる事故トラブルのコストがどれだけの売り上げに匹敵するか・・・
考えれば考えるほど、職場の安全を最優先することが急務であることが分かりますね。
私自身、身の回りから対策対応してくようにしていきますΛΛ
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