温故知新
いつも埼玉の倉庫・物流ブログ をご覧頂き有難うございます。
今まで物流視察に赴いた企業が多数あります。
超有名物流会社さんもあれば、弊社と同じくいわゆる中小企業さんもありますし、マテハン、物流システム企業、全く異なる異業種企業などたくさんあります。
また、同じ物流業といっても扱っている商品によってその業務や方向性は大きく違ったりします。
同業にしろ異業にしろ、それら企業の多くに見事に共通していると感じる事があります。
ただし、物流機器等マテハン類や物流システム、管理システム、倉庫や工場、会社の大きさや人員の多さ等での話では有りません。
物流業というジャンル、いわゆる業種にこだわる以前の話であって、会社が会社として存続もしくは、その会社のクオリティや在り方について共通しているという事です。
言葉にすると単純明快。
どちらの企業も
「年配者に対して尊敬の念を持ち師と仰ぐ姿勢を持っている」
という事です。
表舞台に立ち、全責任をシッカリと受ける強靭な決心と、明確な方向性の周知・理解の促し、率先して行動で示す姿の披露はTOPの役目。
これも視察した企業のTOPの共通したお姿です。
しかし、もっと肝心なのは、そんな強い気持ちで事にあたっている方なのに、常に謙虚な姿勢を持ち合わせている事。
その謙虚な姿勢が垣間見れるのが、
「年配者に対して尊敬の念を持ち師と仰ぐ姿勢を持っている」という事なのです。
どちらの会社も、定年退職された方や間近な方にも、今までのノウハウや意見に積極的に耳を傾けます。
長年勤めあげ、頭と体で覚えた実践経験に素直に共感し、頼る所は頼っているのです。
実践に勝るものはありせん。
苦労な実践なら尚更です。
その苦労をなさってくれたお陰で、新しい事を始めるにあたっても、現状の改善においても実践ノウハウを活かす事ができます。
視察に行くと必ず、そういう年配者の方を表にだして紹介します。
接し方も明らかに尊敬し頼っている素振りで紹介します。
「最前線は引退しましたが、今でもウチの要の一人です。○○さんです」
や
「ウチの現場を今でも巡回してもらいながら我々の補佐をしてもらてます」など。
呼び方も「あだ名」や「じっちゃん!」など親近感を持って呼んでいます。
まるで親子のように。
新しい施策やシクミ、考え方で事を始める時、中にはそのような先輩の築かれたノウハウや経験を古い考え方や体質と捉える方もいますが、それは違うと思います。
年配者の方の意見はホントに貴重です。
方法や考え方に古さが仮に有るとしても、その中の本質はそうは変わりません。
本質が大事だと言う事を知っているからこそ、そして自分では経験していない実践から得た本質だからこそ、貴重な財産と感じ、年配者や大先輩を大切にし、敬うのだと思います。
そうすべきだと思います。
そういう意味でも温故知新、大事な事だと思います。