親父の小言
柳原です。
いつも埼玉の倉庫・物流ブログ をご覧頂き有難うございます。
昨日は大阪に本社のある荷主様のところへいってきました。
ご縁を頂き1年半以上経ち、ご挨拶と共にあるご提案のためお伺いして参りました。
大阪にはご縁を頂いた倉庫会社様もいらっしゃるのですが、あいにく日帰りでの出張ですので残念ながら顔も出さずに帰社しました。
帰りにある居酒屋さんに寄ったのですが、そこのトイレにコチラが掲げられていました。
【 親父の小言 】
朝はきげんをよくしろ
人には腹をたてるな
恩は遠くからかへせ
人には馬鹿にされていろ
年忌法事をしろ
家業には精を出せ
働いて儲けて使へ
人には貸してやれ
女房は早くもらえ
ばくちは決して打つな
大めしは喰うな
自らに過信するな
火事は覚悟しておけ
戸締りに気をつけろ
拾は届け身につけるな
何事も身分相応にしろ
泣きごとは云うな
神仏はよく拝ませ
人の苦労は助けてやれ
火は粗末にするな
風吹きに遠出するな
年寄りはいたわれ
子の云うこと八九きくな
初心は忘れるな
借りては使うな
不吉は云うべからず
難渋な人にほどこせ
義理は欠かすな
大酒は飲むな
判事はきつく断れ
貧乏は苦にするな
水は絶やさぬようにしろ
怪我と災は恥と思へ
小商ものは値切るな
産前産後は大切にしろ
万事に気を配れ
病気は仰山にしろ
家内は笑うて為せ
相馬藩大聖寺暁仙増上為一家繁栄胎之
この居酒屋チェーン店の多くには良く掲示がしてあるそうです。
出自は福島県の大聖寺住職の暁仙という方が、戦前に書きしるし人々に配っていたのだそうです。
一般に知られるようになったのは昭和中期に入ってからで、とある商店がこの言葉をモチーフにした商品を売り出したのがキッカケで評判となったそうです。
まさに親父の小言のようで、聞いたときは、「うっさいなぁ・・・」と聞こえるけど、大人になるにつれて真意が分かってくる言葉ばかり。
一本筋が通っている頑固おやじ系な言葉でで、つい引き込まれる言葉ですよね。
弊社の会長が現役時に言いそうで、のめり込みそうです。
倉庫現場でも、往年の先輩から似たような言葉を聞かされた方も多いのでは。
役職の上下や部署の違いに限らず、人生の先輩の言葉は素直に聞いたほうが間違いは少ないです。
先輩は我々が考えるより想像以上の多くの苦楽の経験を積んでいます。
その経験に勝る知識などはありません。
どこの世界でも知識の羅列よりも経験に対しては尊重し、経験を多く積まれた方を敬います。
そして、少しずつでも経験を積み、成果の真因に気付けば気付くほど、自分の立場やあり方について周りの人に感謝することに気付けば気付くほど、あの時の小言がしみじみとありがたく感じるはずです。
それは小言の真意に気付くからです。
口うるさい小言ほど自分を想ってくれていた事に。
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