Amazonから示唆を頂く
柳原です。
「東洋経済社ONLINE」で下記のような見出し記事が掲載されています。
「アマゾンが秘密にする物流センターの正体 配送網を全て手中に収め始めたECの王者」
詳しい内容はお読みいただくとして、事の始まりも今に始まる経過と将来に向かっていく方針策定なども、アマゾンのみにしかできない事ではない事に驚くと思います。
創業時の小さな始まりなどは、日本の倉庫運送業のほとんどに共通するスタート。
また、同じく別日時の記事では、下記のような見出し記事が掲載されています。
「アマゾン、最強「買い物帝国」の知られざる姿 巨大な物流網は日系メーカーをも巻き込む」
こちらではプライム会員やAWSアマゾンウェブサービス、ドローンについて述べられています。
さすがにココまでくると何もかも凄すぎて、
「凄いは凄いけど、私達は物流会社なので、発想や施策が異なって当たり前。マネや感化できる事は少ないよ」
と思うかもしれませんね。
さて、御存知の方も多いと思いますが、改めて言われるとハッとする事。
それは。。。
アマゾンは物を売る事に特化している商社ではないという事。
いや、物を売る事に変わりはないのですが、だからこそ物を売る大本である地盤、足元、根本である、
「物流を全くないがしろにしていない、物を売る以上に注力と投資している事」
に驚きます。
アメリカン流通コンサルトの後藤文俊氏のブログで紹介されている、
ロボットが物流センター(フルフィルメントセンター)内を動き回るコチラを知らない方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
御存知なかった方は、現在の物流の在り方を根本から覆すような動画に衝撃が走るのではないでしょうか。
しかも既に2年以上もノウハウを蓄積している事にも。。。
こちらの動画に紹介されているロボットそのものはもっと前には開発され導入されていて、当時は衝撃を覚えました。その会社そのものをアマゾン社が買収合併した事には更に驚いた事を思い出します。
アマゾン社の道程を見ていくと、商物について一つの大きな示唆に富んでいると思います。
それは「売る」と「物流」そして「ロジスティクス」はまさに一体となるべきものであるという事。
アマゾンは物流の実行そのものはサードパーティーと協働していますが、その根本やロジスティクス構築は自社で行っています。根幹そのものだからです。
よって、私達も物流会社だからこそ、荷主様の販売戦略や戦術に、どれだけ一体となれる倉庫や物流センター、運送車両などのアセット提供できるか、また、運用構築と運営提供できるかがカギとなる事でしょう。
簡単に利用できる目の前にこそ、大きな示唆が潜んでいるものですね。