運送・配送の要。トラックを洗車する本当の意義。
篠崎運送倉庫 柳原です。
東北~関東・首都圏~関西方面の運送、危険物を含む多種多様な荷姿の倉庫保管のお問い合わせ、お待ちしております。
さて、先日の早朝の寒い時間の中、ドライバーがトラックを洗車していました。
塩カリが付着していたので東北帰りだったと思います。
さて、素朴ですが、トラックを洗車する意義ってなんでしょう。
真面目な答えとして多くは
「会社の看板を背負っているから」とか、
「お客様の所へ直接伺う為の嗜みだから」とか、
「公道で多くの方からみられているから」などが挙げられるでしょう。
または、
「やっぱり綺麗な車が好き」や、
「汚い車ではお客様に失礼」などもあるかと思います。
もちろん大正解です。
おそらく、会社や上司、所属部署などからも同様な理由から洗車するように指示は受けていると思います。
でもホントの真意は異なります。
トラックを洗車する「本当の真意」は。。。
常に洗車して綺麗に維持している事が「安全運行」の原点になるからです。
5S活動での5工程である「整理・整頓・清掃・清潔・躾」。
その中に清掃・清潔というのがあります。
清掃(洗車する事)する事で、各部の「異常」を発見しすぐに対処できます。
清潔(洗車を定期的に継続的に行う事)に保つ事で「異常」を未然に防止できます。
こんなに堅苦しい言い方ばかりではつまらないので、多くは上記理由で洗車を促しています。
しかしドライバーの数だけ、トラックの数だけ、一旦自分の目から離れて業務を行う運行管理責任者としてみればは、運行業務を円滑に無駄なく行う以前に、「あらゆる事故を未然に防止する事が最大の責務」であり、それはドライバー個人を守る事に直結するし、ひいては公道を使用する全ての人や車、会社やお客様にも迷惑を防止出来るのです。
そための定期点検や運行前点検などがありますが、ドライバーが自分の気持ちを込めてトラックの隅々まで見る時はやっぱり洗車の時なのです。
洗車する目的に「やっぱり綺麗な車で走りたい」や「お客様への嗜みだから」と答えたドライバーへは、適時に「洗車の本当の意義」を伝えるべきです。
運行管理の全ての源泉は「ドライバー個人のモラル向上とルール尊重」が細胞分裂のように拡散して「組織のモラル向上とルール尊重」につながり、それは自然と円滑な運行管理や事故の無い安心できる運行管理に直結していくからです。
なお、トラックに限らず運送会社や倉庫会社で使用する全ての車用車や営業車、作業車、フォークリフトなど全てが同じ事。
「洗車」は「清掃・点検」活動であり、安全運行のための大切な工程そのものなのです。