行田物流センターの赤札月間
行田物流センターでは、今月は赤札月間としています。
12月末までの毎週、どこかの部署で赤札ミッションが行われています。
赤札をキチンと経験した事のある方ならお分かりかと思いますが、札を貼った後の3S(整理・整頓・清掃)は、結構、大変です。
なのに何故、この繁忙期である12月に行うのか。
率直に言うと『繁忙期だから』行うのです。
繁忙期によくあるのが、いつも以上の業務量により、通常時に決められたルールをどうしても逸脱しやすい事。
逸脱しやすい理由としたは『今の時期はしょうがない』や『予想以上の物流量を処理するためには、通常時に決められたルールでは当然、対処しきれない』といった事が殆ど。
こんな時に良く言われるのが、『確かに、まぁ、繁忙期だから、しょうがないか』や、厳しい人からは『いや、繁忙期といえど、決められたことは守るべき。ルールは守る事から始まるんだから!』というような言葉。
しかし、『過去ALL善』の精神、がある行田物流センターではちょっと違うのです。
繁忙期に通常時のルールが適用できないのはあたりまえ。
だから、逸脱した事に『しょうがない』とも頭ごなしに『ルールを守れ』とも言いません。
どうするか。
繁忙期にあわせた『KAIZEN』を行うだけです。
その為には繁忙期のルール逸脱の現状を把握しなければなりません。
だから繁忙期に赤札を行う事によって、『繁忙時期のムリとムダとムラ』を見つけていくのです。
通常時は通常時のルール、繁忙期は繁忙期のルールを作ることによって、いつでもルールを守れるようにしていくのです。
古澤チームリーダーの考えでは基本的に『ルールを守れないのは、守れないルールを作った側が悪い。守れないルールを守れ、という方がおかしい。現状(通常時・繁忙時)をキッチリ把握し、目標と進むべき道と、その現状にあわせたルールを作ってこそ、ルールを守りましょうと言える。』という事だと思います。
さて、今週は先日の5Sカイゼンコンクールで優勝した部署で赤札を行いました。
今回は新入社員も参加。
初めて体験するので、赤札を何故張るのか、何に張るのか、どのように張るのか、など意味を教えてもらいながら実施。
まだ、業界のしがらみの無い彼らだからこそ見つけられるムリ・ムダ・ムラにペタペタと張っていきます。
途中参加した須田リーダーも自部署の新入社員を引き連れて参加。
コチラは小町チームのリーダー。
古澤チームリーダーは赤札を張られた箇所を画像で今後の検証のために保存。
表示もされて、定置もされて、清掃用具も決められて、定数も決められていた箇所にも赤札が・・・
ちょっと番外ですが、本日より明文化されたルールがあります。
『構内でフォークリフトを扱う全ての方はヘルメットを着用する事』
いままで、実は曖昧だったルールです。
少しの時間なら無帽だったり、ヘルメットをかぶっている人もいれば帽子だったりする人など、安全という意識はあれど実はバラバラでした。
今回、朝礼で尾沢センター長による、その目的とルールの説明、呼びかけにより、乗車する方全員が着用して作業していました。
この施策で一番、効果があったのは、今日、来た他社のドライバーさんが、周りの皆を見て、全員がヘルメットを着用しているので、自然とその方もヘルメットを着用して作業されていた事だと思います。
皆がキチンとルールを守ったことで、一日で何人も来る他社の方に、教える手間や時間が削減されました。
手間と時間はコストに反映され、その分が削減できたという事です。
もしくは、そのコストを本来の業務に効率的に使う事ができたという事でもあります。
行田物流センターの5Sカイゼン活動、深いですね。
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