国際物流総合展から感じた物流の近未来像
柳原です。
隔年でお伺いさせている国際物流総合展。
たくさんの会社が多くの施策や機械を紹介し、素晴らしいプレゼンやセミナーを行っています。
そこで、いつも学ばせて頂くことがあります。
1.やはり物流の根本である6機能そのものはブレていないという事。言いかえれば、物流業として基本の基本はきちんと押さえつつ、機能毎の精度向上や取り扱い幅の増幅をさせて行き機能向上に努めていく事がとても肝要だと感じました。
2.ただし、物流の6機能のSCM化意識は廃れてきており、完全統合化(一括管理運営)へ向かいつつ省力化が進んできていると感じました。この原動力は間違いなく物流ITの進化速度がとても速く、常に小型化・省力化・簡易化が進められており、物流運営の発想が追い付いていないほどだなとも感じました。結果、SCM志向時にあった機能毎向上ではなく、物流ITによる統合管理運営が前提のうえでの、機能毎向上に努めているのだと思いました。
3.よって、見聞きしていない、または気づいていない顧客(荷主・物流・倉庫・運輸業界等)にとってはムリと思いこんでいる現場改善が自ずと実現可能なニーズとなっており、商品化(およびプレゼン)とともに見て感じて顕在化させる事ができ、ニーズにマッチングさえすればとてもアピール力が強く実利も伴った商品やサービスが多いなと感じました。
4.同じく、既に顧客がカイゼンニーズを自覚顕在化しているのであれば、導入後のシミュレーションや効果も分かりやすくなってきているとも感じました。
5.今後はロジスティクス概念は当たり前として物流と流通もITや各機能の進化に伴って全体統合されていくのだろうと感じました。ちょこちょこ目にしたドローン活用や自動化機器、3D機能、位置情報運用でさえ一部の機能の向上型でしかなく、目指す形は全体最適とリスク排除(もしくはムリムラムダを含むリスク管理運営も加えた7機能可)の将来的視野とノウハウ構築を土壌とするかどうかにかかっているのでは?と思いました。
いろいろと気づかせて頂いた出展者みなさん、本当に有難うございました。
また物流、流通、ロジスティクスの基本から学び直していきます。