ハインリッヒの法則から見えてくる離職率 茨城乳配様ブログより
岩手・宮城・埼玉に倉庫と運送拠点を持つ㈱篠崎運送倉庫の柳原です。
今の私の礎を築いてくださった物流の師でもある茨城乳配の吉川社長様。
その吉川社長の「茨城乳配の冷凍・冷蔵食品物流ブログ」1884回目の記事はとても示唆深い内容で、
ハッとし、ヒヤリともした内容でした。
それはハインリッヒの法則を離職率に掛けた内容でした。
ハインリッヒの法則とは言わずと知れた、1件の重大な事故の背景には29件の軽微な事故があり、
更にその背景には事故には至らなかった(もしくは気付かなかった、隠された)些細な300件のミスや事象があったはず。
という法則です。
言いかえるなら、
1件の事故を防ぎたいと思うのなら、300件のミスや事象に気付ける体制や環境を整備する事が重大だという事ですね。
これを吉川社長は離職率に掛けられていて以下のような解釈をされていました。
以下勝手に引用させていただきます。
『事故防止活動をする際には、この法則の重大事故や軽微な事故に目を奪われず、
その下部に横たわるヒヤリハット数をしっかりとカウントできるかが重要であり、もっとも難しいことと言われています。
なぜなら、基礎となるヒヤリハットは事故ではないので社員が言わなければその存在自体が無かったことになってしまうか ら。
だから、これがしっかりとカウントできる企業というのは、社員の意識が高く、組織として事故を減らそうという意識を持て ていると言えます。
このハインリッヒの法則、離職率にも同じことが言えるのではないかと考えています。
1人の退職者の陰には29人の反発行動があり、その下部には300件の不満がある。
こう考えるとリアルな感じがしませんか。
やはり、社員の満足度を上げて帰属意識をもってもらうには、
日頃から社員を見てあげることが大切ですね。』
との事。
ヒヤリとした方、ハッと感じられた方、いらっしゃいますか?
ただ、300件の不満とは、普通に考えれば「なにを甘い事を。。。」という内容に違いありません。
だからこそ、普通は向き合わずにいて29件人の反発に繋がり、結果1人の退職に結び付いて、そこで初めて「なんでだ?」となるのだと思います。
と言う事は
「なんて甘い事を」や「こんな事くらい」という事に、
真剣に向き合って、聞いてあげて、アドバイスや指導してあげ る「覚悟を要する」という事でしょう。
相手は自分の鏡ともよく言います。
果たして吉川社長のおっしゃる『社員の満足度を上げて帰属意識をもってもらうには、日頃から社員を見てあげることが大切ですね。』
を実践できたかどうかは、相手の行動をみれば自分の結果が見れますね。
根本は「相手ではなく」、「自分自身」ということでしょうか。
もしかしたら相手が放つ300の事象は、自分自身の行動を振り返れば早く気付けるかもしれませんねΛΛ