アスクル社による古紙回収会社への損害賠償請求から考える「単純ルール逸脱の結果」
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岩手県北上市・宮城県大崎市・埼玉県に倉庫と運送拠点を持つ㈱篠崎運送倉庫 の柳原です。
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以下のニュースを見て「ヒヤリ」を通り越して「ドキリ」とした方も多いのではないでしょうか。
何が「ヒヤリ」で、どこに「ドキリ」とするポイントがあるのか・・・
2017年2月に発生した埼玉県三芳町のアスクル物流センター「ASKUL Logi PARK 首都圏」での火災。
フォークリフトを使用した使用済ダンボールの回収処理をしていた際に出火したとされていました。
今回、その業務を請けていた古紙回収会社に対し、アスクル社がが100億円超の損害賠償請求を東京地裁に提起したとの事です。
原因から訴訟に至るまでの経緯等はニュースをご覧いただくとして・・・
私たちがこの事件から「ヒヤリ」や「ドキリ」としなければならないのは、
「過去から常態化してしまっているヒヤリの放置はやっぱり事故につながる」。
「常態化するとヒヤリとも感じなくなる」。
「感じなくなったヒヤリ=危険の種を指摘されてもうるさく感じて反省の機会を逸する」。
「一つの感じなくなった危険の種を持つと、他のルールにも感染する」。
「結果、危険の種がいくつも重なり、大きな事故が咲いてしまう」。
「危険の種は、単純な基本定なルールだった」
「単純なルールを守らないと・・・100億円の賠償請求がくるかもしれない」。
という事。
今回の事件から学び、省みて、活かしていくこととは・・・
やっぱり身近で単純で簡単なルールほど「守る・守らせる」です。
ここまで話がこじれて訴訟にまで至るのですから、様々な理由からフォークリフトの基本動作の遵守がなされてなかったり、周囲の人からも注意がなかったり、作業員はもちろん、社内環境的にも自浄作用も働きにくい社風になっていたのかなぁと想像されます。
大切なのは、古紙回収会社への指摘ではなく、自社の倉庫作業員、ドライバー、事務員が現場に行ったときなど、振り返り同様な事がないか・・・ヒヤリとした気持ちで探ることが先決です。
私たち倉庫の保管荷役業務や、トラックで公道使用し、自社はもちろん、荷主様や納品先様内で運送荷役業務を行います。
第三者とのかかわりがある業務であれば状況によって損害賠償請求は当たり前に想像される行為です。
「単純で簡単なルールの無視」と「いずれくるかもしれない100億円の損害賠償請求」。
ルールを守り通す方がはるかに良いですよね。。。
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