「現場力と見える化」について。 10年前からヒヤリハットを顧みるⅣ
岩手・宮城・埼玉に倉庫と運送拠点を持つ㈱篠崎運送倉庫の柳原です。
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下記は2007年に掲載したブログで、約10年前に気付いた事を綴りましたが、
果たして今、それを活かしているのか? はたまたブラッシュアップ等へと繋げているのか?
過去を振り返ってみると、今をヒヤリとし、あらためてハット気付く事もありますねΛΛ
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こんにちは。
今回は、トヨタ以外の現場力のご紹介をいたします。
皆さん、ご存知の洗濯用洗剤で有名な花王も現場力の強い企業です。
何がすごいのか。
花王のイメージ商品でもあるアタックは、87年の発売以来ほぼ毎年リニューアルしています。
新商品ではけっしてありません。
あくまで、既存の商品の改良を重ねて進化させているのです。
この背景から読み取れるのは、企画現場やマーケットリサーチ現場から、顧客に合わせた商品改良の提案が随時なされているという証です。
また、製造現場としても改良する為の製造法や、発売に間に合わせる為の現場カイゼンがなされている証でもあります。
花王の社内ではTCR運動というのが実施されています。
TCRとはトータルコストリダクションの略で、要するに全体のムダ取りを全社内(全現場)で行おうという運動の事です。
この運動と各現場での提案やカイゼンの結果、実に24年間、増収益を続けているという実績があります。
各現場ではアタックに対して「今ある商品を、その時にあわせて販売する」という想いがあります。
今までにない、新しい本当に良いものを苦労の末開発し、販売にまでこぎつけて、お客様に買って頂いた商品を、ある意味あっさりリニューアルしてしまう、この想い・・・
アタックという商品が、誰の為に何の為に存在するのかということを、本当に良く考えているのでしょう。
この、ゆるぎない真剣な熱い想いこそが、花王の強い現場力の源動力になっているのだと思います。
☆強い現場の証 ポイント その2
「誰の為に何の為にこの商品(メニュー)が存在するのかということを全員で考える」
次週も事例紹介をさせていただきます。